タジキスタン共和国 (Republic of Tajikistan)

ドゥシャンベ、ホローグ、ホジャンド、クリャンブ、クルガン　チュベ、イスタラフシャン等

共和制国家。

■大統領。国家元首として強大な権限を憲法により保障され、国民の直接選挙で選出されます。任期は7年。首相を任命、副大統領職は無い。

■二院制。 最高議会はマジリシ・　ミリ－（上院）とマジリシ・ナモヤンダゴン（下院）の両院で構成。上院議員：３３議席、下院議員：６３議席。任期は５年。

■タジキスタンは地理的位置、起伏、気候、高度の点で格差が大きいため、次のように条件付きで大きく４つのゾーンに区分されます。
* 北部（ソグド州の大部分）
* クヒスタン（ソグド州のザラフシャン渓谷とラシュト渓谷）の共和国直轄区
* 南タジキスタン（ハトロン州、ヒソル渓谷、ドゥシャンベ市）
* パミール（山岳バダフシャン自治州）
■タジキスタンには合計して62地区、23都市、47町、360ジャモアト（村）があります。

■ タジキスタンは、1991年にソ連解体に伴い、共和国として独立した、中央アジアにある新しい国です。
■国土のほとんどは3000m級の山々が連なる山岳地帯で覆われた完全内陸国。北部のフェルガナ盆地では、ウズベキスタン、キルギスと複雑に入り組んで国境を持ち、東部では、中国との国境に至るパミール高原の一部があります。最高峰はイスモイル・ソモニ峰。
■地理的に見るとタジキスタンは五つの異なる地域に別けられます。北タジキスタン、南西タジキスタン、中央タジキスタン、西パミールと東パミールです。これらの地域では、気象条件、起伏、地形、動物の生態が大きくことななる多様性を持っています。また、各地には、遺跡も残されて、鉱物資源も見つかっています。これらは考古学の更なる追求、観光資源、鉱物資源の開発等、将来が期待されます。
■日本との関係も良好で、親日的です。

■【ビザ】： タジキスタン入国に際しては、ビザ（査証）が必要です。日本からの渡航者は、在日タジキスタン大使館（領事館）にお問い合わせ（下記の大使館の項目を参照下さい。）の上、取得の手続きをして下さい。
■ビザ申請の詳細はこちらのサイトを参照下さい。
■【パスポート】：パスポートの有効残存期間はビザ発行時に６ヶ月以上必要、また、査証欄の余白が２ページ必要です。
■【入国カード】：必要。空港にて所定の用紙に記入し、入国審査の際パスポートと一緒に入国審査官に渡して下さい。審査後、同カードの半券が返却されますが、同半券は出国審査の際に必要となりますので、紛失しないよう大切に保管して下さい。（万一半券を紛失した場合、罰金が科せられたり、出国が大幅に遅れることがあります。）
■【税関申告書】：入国の際には、税関申告書の提出が必要となります。この申告書はロシア語及びタジク語記載となっており、2枚を作成し旅券とともに税関審査官に提出します。申告書には所持する貴重品や外貨額を正確に記載してください。審査官は申告書を確認後スタンプを押印し、1枚を申告者に返却します。この返却された申告書は出国審査を受ける際に必要となりますので旅券とともに大切に保管してください。なお、出入国審査については、審査官があまり英語を解さないため、基本的にはタジク語もしくはロシア語で行われます。
■【留意事項】：ビザ、パスポートなどの情報は予告なく変更される場合がございます。事前に大使館・領事館、または予約担当者にご確認ください。

■[駐日タジキスタン共和国大使館]：住所: 〒106-0031 東京都港区西麻布1-4-43 NKビル TEL：03-6804-3661、FAX:03-5410-3677
領事部: TEL：03-6804-3660、FAX:03-5410-3677
■E-mail: こちらへどうぞ
■同大使館の ウェブサイトも参照して下さい。

■[タジキスタン政府観光局]： 現在駐日の政府観光局はありませんが、関連するウェブサイトを参照して下さい。

■タジキスタンの 通貨単位:ソモニ（Somoni）補助通貨はディラム（Dirams）、１Somoni＝100 dirams 1Somoni≒16.7 円(2012,02,19)
■ 紙幣： 1、5、10、20ディラム 、及び　1、5、10、20、50、100ソモニ
■ 硬貨： 5、10、20、25、50 ディラム 、及び　1、3、5ソモニ
■ 紙幣の表に描かれているのは、タジキスタンの国父であるイスマイール・サーマーニ、アルボブ文化宮殿、サドリーディン・アイニ劇場、タジキスタン国立銀行の会議室などです。また紙幣の裏には、タジキスタン共和国の自然風景や建築物などが描かれています。

■【ソモニへの両替について】: 空港の銀行や主要都市のホテル、市内にある両替所で、米ドル、ユーロからソモニに両替することができます。（円からの換金は難しい。）
■【クレジットカード】:未だ、十分に普及していません。 海外からの観光客が利用するホテルで、国際的なAMEX,VISA、Master Cardが使用できるようになってきました。日常の買い物ではクレジットカードの利用は困難。地方ではまったく使用できません。
■【ATM】:まだ普及していません。
■【T/C】:ほとんど換え金できません。
■【制限】:通貨の持ち込み、持ち出し制限はありませんが、持ち込み外貨は税関申告する必要があります。上記【ビザ】の項を参照下さい。

■旧共産主義国家で、チップの習慣はありません。レストランでは通常10％のサービス料金が上乗せされており、チップは不要。

■220V、50Hz。プラグはふたつの丸いピンが付いたヨーロッパCタイプ。日本の電化製品を使う場合はアダプターと変圧器又は変圧器内臓型が必要。
■また、携帯する機器が海外利用を保証されているかどうかを確認して下さい。

■日本との時差は －4時間。サマータイムはありません。

■寒暖の差が激しい大陸性気候。低地では夏の気温は40度にも達し､冬はマイナス12度程度にも下がります｡平均標高が3,000メートルを越えている山間部では、、10月から5月にかけて吹雪に見舞われ､気温はマイナス45度にまで下がります｡平野部では6月から10月に砂塵が発生します｡
■旅行シーズン:草原の緑が美しい,5月～9月。服装は、夏服のほかに長袖シャツやカーディガンなど重ね着のできるものが必要となります。また、日差しが強いので帽子、サングラス、日焼け止めは必要です。

■日本からタジキスタンへの渡航者数は、近年約1,000人/年間。

■ 日本からタジキスタンへは直行便はなく、第三国での乗り継ぎが必要となります。 首都ドシャンベと結ばれている国際便ルートは以下の通りです。
■モスクワ、ノボシリビスク、エカテリンブルグ、サマラ、サンクトペテルスブルグ、ホルゴグラード、アルマトイ、ビシケク、ミュンヘン、イスタンブール、テヘラン、デリー経由シャルジャとウルムチです。
■首都以外のホロ‐グ、ホジャント、ホルロブの各主要都市からの国際線は不定期での運航になります。国内線につきましては主要都市間のみの移動であれば飛行機での移動は可能です。タジク航空が就航しています。
■(留意事項)：冬季は一部路線に運休が出る場合もあります。現地にて最新のスケジュールを確認して下さい。

経由便にて、約10～14時間。

■【タジキスタンの玄関口】：ドゥシャンベ空港（英語：Dushanbe Airport）。首都ドゥシャンベ市内中心部から南東へ5キロメートル。
■クルガン・テッパ国際空港:南部の主要都市、クルガン・テッパの近郊にある国際空港。

■【バス、タクシー】： 空港から市内への移動（５～６km）には、市内バス、トロリーバスが利用できます。利用するホテルの位置をよく確認して利用して下さい。
■荷物が多い時は空港待機のタクシーを利用します。市内中心部まで約5分、10ソモニ程度。
■空港ビル内にリムジンサービス、レンタカーなどのサービスはありません。

■原則として縦、横、高さの3辺の和が115cm以内。爪切り、カミソリなどは預け荷物へ。化粧品や飲み物などの液体は100ml以下の小さな容器に移し、まとめて透明な袋に入れること。テロ対策で規制が厳しくなっているので事前確認をしましょう。