北マリアナ諸島米国自治連邦区 (Commonwealth of the Northern Mariana Islands)

首都ススペ（サイパン島）、カラパン（サイパン島）、テニアン（テニアン島）、ソンソン（ロタ島）等。

■アメリカ合衆国（米国）の属領・保護領として、ミクロネシアのマリアナ諸島のうち、サイパン島、ロタ島、テニアン島など、南端のグアム島を除く14の島から成ります。首都はサイパン島のススペ。
■北マリアナ諸島住民はアメリカ合衆国の市民権をもっていますが、連邦税の納税義務はなく、アメリカ合衆国大統領選挙の投票権はありません。2008年よりオブザーバーの資格でアメリカ合衆国下院に議員を送ることが認められています。
■USAの他の州と同様に三権分立の原則に基づき政府が構成されており、公選制の知事が行政を統括し、二院制議会が立法を統括し、この二権から独立した裁判所が司法を統括しています。

アメリカ合衆国大統領。

■二院制議会が立法を統括しています。上院（定員9席、任期4年）と下院（定員20、任期2年）

■マリアナ諸島の南端がグアム島でそれ以北を北マリアナ諸島といいます。何れもアメリカ合衆国の領土です。グアム島は準州の地位にありますが、北マリアナ諸島はコモンウェルスと呼ばれる属領、保護領で、米国自治連邦区と呼ばれます。プエルトリコも米国自治連邦区です。サイパンの首都スベベを中心に14の島の行政が行われます。

■フィリピンの東約2000Kmにはグアム島やサイパン島含め15の島々が、南北約800Kmにわたり連なるマリアナ諸島（アメリカ合衆国領）を形成しています。南端のグアム島を除く島々が当ページのテーマである北マリアナ諸島です。この北マリアナ諸島には南から、ロタ島、テニアン島、サイパン島と連なり、さらにサイパン島より北にある11の島々は北部諸島（Northern Mariana Islands）と呼ばれています。この北部諸島には、ほとんど住民はいません。
■マリアナ諸島の人口は近年の調査では約25.3万人。うちグアム島が約17万人、北マリアナ諸島が約8.3万人（ロタ島が約3500人、テニアン島が約4000人、サイパン島が7.5万人、北部諸島が約10人。)
■諸島は全て、火山を起源としています。最高峰はアグリハン島の965メートルで、これはミクロネシアの最高峰でもある。

■【ビザ】：日本国籍の旅行者が、45日以内の観光（短期商用目的含む）目的のために、グアム・北マリアナ諸島を訪問する場合はグアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラム(Guam-CNMI Visa Waiver Program、以下GCVWP)を利用して、ビザなしで渡航することができます。GCVWPの利用法については、旅行会社や、下記の大使館にお問い合わせ下さい。
■【46日～90日の滞在】：アメリカ合衆国（USA）の本土を訪問するときに利用するビザ免除プログラムを利用して、ESTAを取得し、ビザ無しで渡航することができます。
■【91日以上の滞在】：駐日アメリカ合衆国大使館でビザの申請が必要です。
ESTA認証」の取得に関しては当工房編集室でとりまとめましたESTAについての資料をご参照下さい。よくあるご質問のNo4のQ＆Aより申請して頂く事ができます。
新グアム・北マリアナ諸島用GCVWPに関しては駐日USA大使館のWEBサイトを参照下さい。 (1)往復又は第三国への航空券、又は乗船券を所持していること。
(2）下記のような、有効なパスポートを保有している。
■【パスポート】：
(1)基本的には帰国日まで有効なもの。(となっていますが、不測の事態に備え、入国時に残存有効期間が6カ月以上あることをお勧めします。）
(2)機械読み取り式、またはICチップ搭載のもの。
■【入出国（ED）カード】：45日以内の滞在で、新グアム・北マリアナ諸島用GCVWPを利用して訪問する時は、このカードを作成する必要があります。
機内で配布されます。配布されない場合は機内乗務員に申し出て下さい。入出国カード（出国カードは通常複写式です。出国カードは入国審査時に、切り離されて渡されますので、出国時まで紛失なきよう保管して下さい。）に所定事項を記入の上、入国審査官に提出します。税関申告書も提出が必要です。
■【通貨申告】：持込み通貨がUS＄10,000を超える場合、申告が必要です。申告漏れでの持込み、持出しの場合、全額没収され、民・刑事の訴追を受けることがありますので要注意です。
■【留意事項】：ビザ・パスポートなどの情報は予告なく変更されることがあります。必ず大使館、領事館または旅行会社でご確認ください。

■【駐日アメリカ合衆国大使館】：〒107-8420　東京都港区赤坂1-10-5, TEL: 03-3224-5000, FAX: 03-3505-1862
同大使館のWEBサイトを参照下さい。

マリアナ政府観光局 のWEBサイト を参照下さい。

■ グアムの通貨は、US＄（アメリカドル）で、補助通貨はセント（¢）です。1US$＝100セント＝約82円（2011年3月27日現在）。
■紙幣は、1,5,10,20,50,100ドルの6種類。硬貨は、1,5,10,25,50セントと1ドルの6種類。

■【USドルへの両替】：日本を出国前に、空港の両替所で、当座必要なUS$を確保して下さい。サイパンでは、空港、銀行、主要ホテルなどで両替することができます。
■テニアン、ロタの空港に両替所はありません。ホテルで両替できるところもありますが、銀行も少ないので、サイパンなどで両替しておくことをお勧めします。
■【クレジットカード】：サイパンでは主要なクレジットカードは、ほとんどのホテル、レストラン、商店で使う事ができます。テニアン、ロタでは使用できないところもあります。
■【トラベラーズチェック(T/C)】：サイパン、テニアン、ロタで、US$建てT/Cは、支払いに利用でき、安全性が高いので、持参をお勧め致します。
■【ATM】： サイパン島内各所に、銀行が設置したATMがあります。ここでは、クレジットカードでのキャッシングができます。「Star」、「Cirrus」や「PLUS」などと提携している"日本の銀行"のキャッシュカードでもドル現金が引き出せます。
テニアン島では、グアム銀行、テニアン空港、テニアンダイナスティホテル、ＪＣカフェの４か所にあります。
ロタ島の空港、銀行にATMは設置されていますが、一般的ではありません。
■【税還付】：北マリアナ諸島には、消費税はなく、還付制度はありません。

■北マリアナ諸島も、アメリカ本土と同様、チップの習慣があります。下記を目安にして下さい。
■ 【レストラン】：レストラン等で、サービス料が請求書に含まれている場合は、チップの必要はありませんが、含まれていない場合は料金の10～15％。
■ 【ボーイ・ポーター】：空港やホテルで荷物運びのサービスを受けた場合、荷物一個につき、１US$。
■ 【タクシー】：料金の10～15％。
■ 【ガイド・ドライバー】：タクシーやミニバスをチャーターした場合、各自料金の10%を目安に。
■ 【トイレ】：掃除の係員がお皿を前に置いて座っていたら10～20セント程度。

■北マリアナ諸島の電圧は120ボルト・60サイクルです。日本の電化製品を使う場合、一時的には使用可能ですが、変圧器とプラグアダプターの持参をお勧めします。
プラグは日本と同じA型が多いです。

■日本と北マリアナ諸島との時差は＋１Hr。サマータイムはありません。

■海洋性熱帯気候に属し、年間を通して高温多湿。「常夏」といわれ、ほぼ1年中海水浴が楽しめます。7 - 11月が雨季、12 - 6月が乾季。雨季には毎日のように一時的なスコールがきます。

■日本から北マリアナ諸島への渡航者数は 近年約4万人/年間。

■ 日本からはデルタ航空（DL）、アシアナ航空(OZ)、全日空(NH)、コンチネンタル航空 (CO) の便を利用します。サイパン、テニアン、ロタ及びグアムの間にはシャトル便も運航しています。
■【サイパン便】：サイパンへは、成田、名古屋、大阪から直行便が運航しています。また、札幌、仙台、新潟、成田、中部、関西、岡山、広島、福岡からはグアム経由の乗り継ぎ便でもサイパンに行くことができます。
■【テニアン便】：テニアンに行くには、サイパン国際空港にある国内線を利用して渡航します。フリーダム航空が1日13便程度運航しています。所要時間は約10分。サイパン～テニアン間は予約不要です。出発時刻の30分～前に搭乗手続きをして下さい。
■【ロタ便】：ロタ島に行くには、サイパン国際空港にある国内線を利用します。フリーダム航空が1日2便、30人乗りセスナ機で運航しています。所要時間は約30分。予約が事前に必要です。入国の際には、サイパンからのフライトでもパスポートの提示が必要です。

■サイパン行き直行便にて、所要時間：約3時間20分。

■サイパン国際空港。主要都市ススベの南、約6kmの距離にあります。

【交通機関】：
■主要ホテルでは、ホテル～空港間の送迎バスサービスを提供しています。個人で手配を行う際は、予約時に到着日時を知らせておけば、当日到着ロビーで係員が出迎えてくれます。
■タクシーは到着ロビー前に並んでいます。ススペのホテルまでは約10分、10ドル前後、ガラパンのホテルまでは約20分、25ドル～30ドル程度。
■レンタカーの営業所は、到着ロビーの正面にあります。(ハーツ/ダラー/バジェット/アイランダー

■原則として縦、横、高さの3辺の和が115cm以内。爪切り、カミソリなどは預け荷物へ。
■化粧品や飲み物などの液体は100ml以下の小さな容器に移し、まとめて透明な袋に入れること。テロ対策で規制が厳しくなっているので事前確認をしましょう。