【構成地区】:
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ニューヨーク市はアメリカ合衆国北東部にあり、大西洋に面し、巨大なニューヨーク港を持っています。市は右図のようにおに、マンハッタン、ブロンクス、クイーンズ、ブルックリン、スタテンアイランドという5つの行政区(郡)に分けられます。通常ニューヨークといえば、マンハッタン地区(マンハッタン島)を呼ぶことも多く、曖昧になりがちです。市域人口は約8.2百万人(2010年国勢調査による)、陸地面積は790km2、人口密度はアメリカ国内の主要都市の中で2位(1位はUnion City、 New Jersey)。
【マンハッタン区】:(人口約1.6百万人)
■マンハッタンは、最も人口密度の高い行政区。市内には世界有数の超高層ビル群をもち、市のほぼ中央には緑の空間セントラル・パークもここにあります。市の経済の中心地であり、多くの大企業、国際連合、多くの高名な大学、また多数の博物館、ブロードウェイ劇場街、グリニッジ・ヴィレッジ、マディソン・スクエア・ガーデンなど数々の文化施設がある。マンハッタンは、大まかに
ロウアー・マンハッタン、
ミッドタウン、
アッパー・マンハッタンに分かれる。そのうちアッパー・マンハッタンは、セントラル・パークを境に
アッパー・イースト・サイドと
アッパー・ウェスト・サイドに分かれ、セントラル・パークの北は
ハーレムです。
【ブロンクス区】:(人口約1.4百万人)
■ブロンクスは、ニューヨーク市最北部の行政区であり、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアムがあり、アメリカ最大のコーポラティブ・ハウスであるコープ・シティーがあります。マンハッタンのマーブルヒルと呼ばれるごく一部の地域を除けば、ブロンクスは、ニューヨーク市の中でアメリカ本土とつながっている唯一の地域です。ブロンクス動物園は、都市圏の動物園としてはアメリカ国内最大であり、広さは1.07km2に及び、6000頭以上の動物がいます。ラップやヒップホップ文化誕生の地としても知られています。
【クイーンズ区】: (人口約2.4百万人)
■クイーンズは、最大の面積を持つ区であり、アメリカで最も多様な民族が住む地域です。近年の成長により、人口がブルックリンを追い越す勢いです。古くは、オランダ人によって建設された小さな町や村の集まりでしたが、今日では大部分に住宅が広がり、特に裕福はアフリカ系アメリカ人が多い地域となっています。ニューヨーク・メッツの本拠地であるシティ・フィールドがあり、毎年、こちらで、テニスの全米オープンも行われます。また、ニューヨーク都市圏の3大空港のうち、ラガーディア空港とジョン・F・ケネディ国際空港があります。
【ブルックリン区】: (人口約2.5百万人)
■ブルックリンは、最も人口の多い区である。1898年までは独立した市でした。文化的、社会的、民族的な多様性、独自の芸術活動、個性ある町々(ネイバーフッド)、ユニークな建築の伝統などで知られました。またマンハッタン以外では、はっきりしたダウンタウン地区を持つ唯一の行政区であり、長い海岸線と、コニーアイランドを有し、ここでは1870年代にアメリカ国内でも先駆けて遊園地区が造成されました。
【スタテンアイランド区】: (人口約2.5百万人)
■日本語では「スタテン島」と呼ばれることもあり、マンハッタン島と共に島を形成しています。五つの行政区の中で最も南部に位置します。ブルックリンとはヴェラザノ・ナローズ・ブリッジでつながると共に、マンハッタンとは無料のスタテンアイランド・フェリーで結ばれています。スタテンアイランド・フェリーからは、自由の女神像、エリス島、そして背景にはロウアー・マンハッタン高層ビル群のパノラマを楽しむことができるため、観光客には非常に人気があります。スタテンアイランドの中央部には、25km2のグリーンベルトがあって、約56kmのウォーキング・トレイルが設けられています。グリーンベルトには、市内最後の天然林の一つがここにあり、1984年、島の自然保護地域に指定されました。七つの公園があり、サウス・ビーチ沿いのFDR遊歩道は、長さが4.0kmで、世界で第4位です。
(Viki参考)
■ニューヨークの気候は、ケッペン気候分類によれば温暖湿潤気候に属します。なお周辺の内陸部は、夏暖冷帯湿潤気候に属しています。
■ニューヨークの気温が、最も寒くなる1月には平均最低気温が-3.9度まで低下します。気温が最も高くなるのは7月で平均最高気温が28.2度まで上がります。
■ニューヨークには四季があります。冬は、非常に寒く毎年635mmから889mmの降雪があります。しかし、内陸部と比べると、海沿いに位置しているためわずかに暖かくなっており、冬場でも無霜日数が199日間あります。
■ニューヨークの春と秋は、不安定で冷たい氷雨が降る事もあれば、暑く湿度の高い天気になることもあります。夏は、高温多湿で、華氏90度(32℃)以上の日が一夏で18日間から25日間ほどあります。
■一般的にハリケーンの影響は受けませんが、数十年に一度は大きな被害が出ています。ニューヨークとその周辺地域には長期的な気候変動として、70年周期で気候が寒暖を繰り返す「大西洋中期変動現象(AMO = Atlantic Multidecadal Oscillation)」があります。観光シーズンは、暑くもなく寒くもない5月や9月から10月です。
ニューヨーク市の月別 「気温と降水量」のデータについては下表を参照下さい。
【長距離鉄道】:
■全米にネットワークを持つ米国の国鉄:アムトラックがニューヨーク市にも通っており、ペンシルベニア駅を発着する。アムトラックの北東回廊を介して、ボストン、フィラデルフィア、ワシントンD.C.などと結ばれているほか、シカゴ、ニューオーリンズ、マイアミ、トロント、モントリオールなどともネットワーク鉄道でつながっています。
■NY市の近隣地区から、主に通勤・通学者を運ぶ、ロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道、ニュージャージー・トランジットが走っています。これらの鉄道網は、グランド・セントラル駅とペンシルベニア駅に集中しており、250以上の駅と20以上の路線があります。
■その他のローカル線として、*スタテンアイランドを走るスタテンアイランド鉄道、*ニューヨーク市地下鉄とニュージャージー州北西部とを結ぶPATH鉄道 (Port Authority Trans-Hudson)があり、マンハッタンからは33丁目、23丁目、14丁目、9丁目などに駅があります。料金は距離に関係なく1.5ドル (5歳以下無料)。
【地下鉄】:
■ニューヨーク市地下鉄は、駅の数及び営業距離で世界最大の地下鉄網(営業駅数:468駅、24時間営業)です。
駅はストリートの番号がそのまま駅の名前になっているところがほとんどです。路線は色分けされ番号がついています。電車も色分けされて同じ路線番号のマークが付いています。
■何処まで乗っても$2.25(片道切符の場合は$2.50)均一です。地下鉄の入り口を降りてすぐの所にあるブースでメトロカードを買います。一枚$4.50(往復分)です。片道券がほしい場合は自販機にて、$2.50を入れて購入します。
■ 北に行く場合 ⇒ Uptown、南に行く場合 ⇒ Downtownと書かれた改札(ホーム)から乗ります。Expressと書かれた電車はいくつか駅を飛ばして走りますので、地下鉄の地図をよく見て利用してください 。
■駅と駅間隔の走行時間は約1~2分です。5つ離れた駅までだと、約10分が目安です。
【バス】:
■ニューヨーク市都市交通局 (MTA) のバスは、五つの行政区すべてを走っている。バス停の数は約1万2500か所です。年間で延べ7億4700万人(2008年のデータ)が利用しており、全米一位の輸送力を誇ります。
■主要ターミナルのポート・オーソリティ・ターミナルには、1日に7000本のバスが発着し、1日に20万人の通勤客が利用している。世界で最も繁忙なバス・ステーションです。
■全USAでバスネットワークを持つグレイハウンド バス(Greyhound Bus)の情報はコチラの
サイトから得ることができます。
■空港ー市内間にはシャトルバスも多く運行されており、安く、早く、安全な乗り物です。 料金は約25ドル。所要時間は約1時間。
【タクシー】:
■ニューヨークのタクシーはニューヨーク市公認の「イエローキャブ」の事を指し、その名の通り、黄色い車で、屋根に番号のボックスがついています。現在(2013,02)約1万3000台のイエローキャブが活躍しています。
この「イエローキャブ」以外のものは全て「白タク」で、乗車は控えるのが得策です。
■「イエローキャブ」は、合計3名まで乗車できます(助手席:1名、後ろ:3名)。4名以上は法律違反なので、乗車拒否されます。(4名以上乗れる大型タクシーもあります。) 又、乗車後、レシートは必ず貰うようにしましょう。忘れ物をした場合や、運転手へのクレームをあげる際の車両番号の控えとなります。言わないともらえないので、「レシート、プリーズ (Receipt please.) 」と言いましょう。
■「イエローキャブ」は、マンハッタンの外へ行く場合は、帰りの客が拾えないことから、乗車を拒否される場合があるので注意が必要です。例えば、どうしても、ニューアーク空港へ行く場合は、通常のメーターで計算された運賃に、有料道路料金(往復分)、そして 15 ドルのチャージが課金されます。(ニュージャージー州へ行く場合は、有料道路料金の往復分を課金することが合法的に認められているからです。)
■ニューヨーク市内にある、ジョン F. ケネディー空港、またはラガーディア空港へ行く場合は、通常通りメーターで運賃が計算されます。
【フェリー】:
■マンハッタンと市の内外各所とを結ぶフェリーは下記のように3ルートあります。
■スタテンアイランド・フェリー(The Staten Island Ferry ):
マンハッタンとスタテン島の5.2マイルをつなぐスタテンアイランド・フェリーは、スタテン島に住む人の通勤・通学ルートの他、自由の女神やニューヨーク湾、ロワーマンハッタンの景色が観光客にも人気のフェリーです。1905年に運行を開始した長い歴史のあります。1980年代にヒットした映画「ワーキング・ガール」で一躍有名になりました。料金: 1997年より、人、自転車ともに料金は無料。車は片道$3。カープールの車は$2。シニアシチズンは$1.50。
■ニューヨーク・ウオーターウエー(NY Waterway):マンハッタンとニュージャージーの間の通勤用フェリーを運航するほか、ヤンキースタジアムやシェイ・スタジアムへのフェリーサービス、観光用クルーズなどを提供している。
■ニューヨーク・ウオーター・タクシー(New York Water Taxi):マンハッタンとブルックリンをつなぐフェリーサービスを提供。
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【ヘリコプター】: イーストリバーのピア6にあるマンハッタンの公営ヘリポートと、ニュージャージー州のニューアーク国際空港との間をヘリコプターシャトルが8-10分で結んでいます。
【空路】:
■ニューヨーク市の近郊には3つの主要な空港があります。
ジョン・F・ケネディ国際空港(クイーンズ区)、ニューアーク・リバティー国際空港(ニュージャージー州)、ラガーディア空港(クイーンズ区)の3大空港であり、詳細は別ページで紹介します。特に、ジョン・F・ケネディとニューアークから国外に出発する旅客は、アメリカを発つ旅客のうち約4分の1を占めるといわれています。そして、これら3空港はニューヨーク・ニュージャージー港湾公社管理運営しています。
(Wiki参照)