■北京から直線距離で約700Km（道路距離で約1000Km）、遼寧省丹東市の北東約20Km、鴨緑江に沿って北上してその支流・靉河（あいが：愛河）を渡ったところにあります。また、鴨緑江を隔てて、北朝鮮領の中洲が広がります。川巾によっては、わずか数メータで北朝鮮に渡ることができ、”一歩跨”などと言うポイントがあります。
■明書に遼寧省の東部にも長城があると記載（『明史』に「東の鴨緑から西の嘉峪まで」と記載）されており、1989年、空から調査が行われ明書の通りに、虎山（遠くから見ると虎が座っているように見える為、虎山と称される）から始まり西へ撫順、瀋陽、遼陽、鞍山、錦州を通じて河北省との境界の山海関長城までつながっている長城があることを確かめられました。
■その後、この虎山近くで、600数mの長城の遺跡が発掘され、明の時代（1469頃着工）につくられたもので、長城の最東端（東端の起点）と認定されました。それまで山海関が東端とされていたが、この発見により中国長城は1000数km東北延長させて虎山を長城の東端と言い換えられました。（２００９年に国から正式に万里の長城の一部であると認定されました。）

（１）空路の例： 成田・・＞北京・・＞瀋陽へ。瀋陽から丹東まで、汽車で３時間半の旅、丹東・・＞虎山はバスで約４０分です。
（２）夜行寝台特急：北京・・＞丹東まで夜行寝台特急。夕方に北京を出発して早朝に丹東に到着します。丹東・・＞虎山はタクシーで約３０分。 （３）バスの例：大連から丹東市行きの長距離バス便あり、約３００Km、約５時間の旅。丹東市から虎山長城まではタクシー又は鴨緑江大橋付近にある観光フェリーターミナルから出ている観光遊覧船でも行きます。