■北京市内から北東に約120キロ離れた郊外の燕山山脈に位置し、司馬台長城は西側に連接する金山嶺長城と共に万里の長城の中でも、屈指の雄大さ、迫力を放っています。両長城は明代の名将”威継光”が多くの軍隊を利用し、1578年～1579年短期間に作り上げた人海戦術の傑作とも言われています。
■司馬台長城は、司馬台ダムの東方で、長さは約5.4Kmで、山脈の険しい峰（鋸の刃と形容されます）上、左右は断崖絶壁を延々と曲がりくねり東西に伸びています。峰を上る姿は、何処も急勾配で、特に第15楼に向かう階段は８５度もあり「天梯」(天へのぼるハシゴ)と呼ばれるほどです。
■険しいが故に、各楼からの眺望はこの世のものとは思えない絶景、圧巻のパノラマとなります。特に有名なのは第15楼「仙女楼」と第16楼の「望京楼」で、望京楼は最も高い場所（標高986ｍ）にあります。一般のツーリストは「驚・奇・険」の司馬台長城の粋を、遠くから眺めて楽しむと言われています。
■2010年6月～2014年10月で修復工事完了、再オープンしました。健脚の人なら、司馬台ダムから、30～40分かけて、東２楼という楼閣に到着、ここから本格的な長城見学がスタートします。自力で歩いて行く自信がない人にはロープウェイ（往復で160元：3200円）を利用することもできます。現在(2017,01現在)は第12楼までしか見学できません。
■長城のふもとの司馬台ダム湖では、ボートや釣りも楽しめ、空中速降（滑車　Zip　Line　45元）もあります。
■司馬台長城（単独料金：40元）は、「古北水鎮」（単独料金：150元）と呼ばれるテーマパークとセット（セット価格：170元）で観光するようになっています。古北水鎮と一緒に観光するなら、随時入城できますが、司馬台長城だけを観光する場合は、入場する時間が限られています。しかもそれが1日4回しかないのです。開放時間：夏6：00－17：00　冬　8：00－17：00、住所：北京市密雲区古北口鎮司馬台村の北

（１）北京の東直門バスターミナルより980快路バス（約1時間40分）に乗り、密雲西大橋で降ります。道路を渡り、向かい側のバス停より密51路バス（約20分）に乗り、終点（古北水鎮）下車です。東直門から古北水鎮まで約２時間。天に上るような険しい司馬台長城が目前に現れます。東直門発車時間（古北水鎮行き）9：00、12：00、15：30発、古北水鎮からの戻り便は12：00、16：00、21：00発。48元、所要約2時間
※土日は東直門14：00発、古北水鎮19：00発を増便
（２）到着すると、古北水鎮の入口にある游客中心（Visiter Center）で入場券を購入し、観光車（10：00、12：00、14：00発）で長城に向かう。長城から游客中心への戻り便は11：30、13：30、16：30発
（３）旅行会社で車をチャーターした場合、8時間900元が目安